現在まで続く超ロングラン番組、スーパー戦隊シリーズの原点『秘密戦隊ゴレンジャー』。隊長カラーの「赤」も駅伝のタスキのごとく受け継がれています。
アカレンジャーとレッドマシーン
スーパー戦隊シリーズの原点
『秘密戦隊ゴレンジャー』は1975年4月から1977年3月までテレビ放映されていた人気ヒーロー番組です。
戦隊を組むヒーローものといえばアニメの『科学忍者隊ガッチャマン』が嚆矢ですが、実写版ではゴレンジャーが元祖。
実は1972年7月~12月に、3人組ヒーローが登場する『トリプルファイター』という番組が放映されていました。こちらは月曜から金曜、毎日10分間の5回で1話という変則的な型式でした。いわゆる「帯番組」ですね。
『トリプルファイター』が実写版戦隊モノの始まりではないかという説もあります。しかし、『スーパー戦隊シリーズ』の元祖としてはやはりゴレンジャーなのです。
戦隊にはリーダーが必要だ
集団で戦闘行為を行うには、必ず優秀なリーダーが必要です。攻め時を見極め、敵に応じて最適なフォーメーションを選択し、一糸乱れぬ攻撃で敵をせん滅。
ゴレンジャーのリーダー、アカレンジャーに変身するのは「海城 剛(かいじょう つよし)」24歳。海城を演じた俳優は「誠直也(まこと なおや)」です。誠直也は東映のヤクザもの映画やテレビドラマの『特捜最前線』に刑事役で登場するなど、昭和の硬派な男らしさ漲る名優でした。戦隊のリーダーとしていかにもふさわしい見事なキャスティングです。
隊長だけに許された専用マシーン
等身大のヒーローはバイクかクルマに乗るのがお約束(時代劇系ヒーローは除きます)ですね。仮面ライダーは「サイクロン号」、キカイダーは「サイドマシーン」、バロム・1なら「マッハロッド」です。
ゴレンジャーもそこは踏襲しいていました。アカレンジャーの愛機は「レッドマシーン」です。
とはいえ、5台ものマシーンを調達するのは予算がきつかったのかな?というわけで、ゴレンジャーマシーンは全部で3台に抑えられました。うち2台がサイドカーなので二組が相乗りなわけです。
こちらはアオレンジャーが運転する「ブルーマシーン」。キレンジャーが相乗り、重たそうです。
こちらはミドレンジャーが操る「グリーンマシーン」です。モモレンジャーを乗せるなら嬉しいかもしれません。
ベースのバイクはナナハン
アカレンジャーだけが隊長特権で専用マシーンを与えられたわけですが、レッドマシーンのベースとなったバイクはスズキのGT750。排気量750ccの大型バイク、いわゆる「ナナハン」ですね。
一方でサイドカーのほうはスズキのGT380。排気量と乗員数が反比例しちゃっています。
ちなみに初代仮面ライダーのサイクロン号はベース車がスズキのT200でしたから、ヒーローの乗り物もずいぶんと大型化したんですね。
管理人のつぶやき
実写版で人間サイズのヒーローものといえば、昭和38年生まれの管理人が夢中になったのは1970年代前半から半ばまでに放映された番組です。
『仮面ライダー』『バロム・1』『人造人間キカイダー』あたりがど真ん中で、『ゴレンジャー』は弟世代のヒーローになりますね。
管理人はすでに還暦を迎えておりますが、スーパー戦隊シリーズは今だに健在というのはすごいことです。現在(令和6年)のシリーズは『爆上戦隊 ブンブンジャー』で、なんと48代目になります。リーダーは「ブンレッド」。やはり赤きリーダーの血筋はしっかりと受け継がれています。
戦隊の名前は必ず「〇〇ジャー」かと思いきや、2代目は『ジャッカー電撃隊』そして3代目が『バトルフィーバーJ』とバラバラな名づけになっていました。
4代目『デンジマン』から12代目『ライブマン』までは「〇〇マン」が続き、その後は「ジャー」と「マン」が混在したあと16代目『ジュウレンジャー』から「ジャー」で落ち着いたかに見えます。しかし、ところどころ異物が挟まるように違うパターンが現れます(22代目『ギンガマン』23代目『ゴーゴーファイブ』など)。
よくこれだけ名前が思いつくものです。感心感心。