3人組ヒーロー『アクマイザー3』の続編として1976年よりテレビ放映された『超神ビビューン』。神をも超えるという大胆不敵なヒーローの誕生です。
超神ビビューンとは
とうとう神を超えちゃったヒーローの誕生
前作となる『アクマイザー3』はいわゆる変身ものではなく、ヒーローが戦闘シーン以外でもそのままの形で日常をおくるという設定。同族のアクマ族から人類を守る、という「裏切り者」設定はデビルマンにも通じるところがありました。
次作の『超神ビビューン』では一転、変身ものに衣替えします。ヒーロー姿のまんま、というのは子ども受けがいまひとつだったのが背景と言われています。
スポーツ選手の大学生にアクマイザーの魂が引き継がれ、戦士となって妖怪と闘うことに。
しかし、神を超える「超神」というのは誇大表示な感があります。超えられてしまう神様っていったい?とつっこみたくなります。
メインキャラはビビューン
3人の戦士のリーダー格、ビビューンに変身するのは太陽大学の体操部でオリンピック出場を目指す月村 圭(つきむら けい)。
実は超神ビビューンのテレビ放映と同じタイミングでモントリオールオリンピックが開催されていました。そこに乗っかった設定というわけですね。
ちなみに月村圭を演じたのは荒木 茂さん。知る人ぞ知る、仮面ライダーストロンガーの城 茂(じょう しげる)です。
ちなみにあと2人も同じ大学でそれぞれ重量挙げや水泳に励む学生でした。やはりオリンピックを目指していたんでしょうね。
サブキャラは破軍星の暴れん坊
前作『アクマイザー3』に登場したヒーローのひとり、イビルの魂を受け継いだ太陽大学の学生、菅一郎(すが いちろう)が変身する超神バシャーン。
超神に変身する3人の若者のなかでは一番控えめなキャラなんですが、バシャーンは自称「破軍星の暴れん坊」。超神軍団の吉宗なのか!?
愛機「バシャーンカー」はなかなかダイナミックな造形。
水陸両用バイクなんですが、プロペラは水中での推進用でしょう。そして「尾びれ」も付いています。これも水中での機動力発揮に大いに役立ったはず。単なる派手好みではなく、実はよく考えられています。
手に掲げているのは「ピピート銃」。敵を凍らせたり、妖怪の正体をあばくこともできる多機能水鉄砲です。
もうひとりは怪力キャラ
もうひとりのサブキャラは怪力ズシーンです。
こちらはアクマイザー3のガブラの魂を受けついだことになっています。やはり大学生で、筋トレに余念がない渡部 剛(わたべ ごう)が変身します。
筋トレに集中したい、ということで写真撮影は断られました。あしからず。
しかし、「ビビューン」「バシャーン」に「ズシーン」とは。リズミカルで躍動感に溢れるネーミングが心地よいですね!
とはいうものの、どこがどう「神をも超えた」のかはよくわかりませんでした…
データ
- 放映:1976年7月~1977年3月
- テレビ局:NETテレビ系列
- 回数:36回
- 主演:荒木茂ほか
管理人のつぶやき
『アクマイザー3』も『超神ビビューン』もリアルタイムにはテレビ番組を観てないんですよね。そのころはもう中学生だったのでヒーローものからは卒業していました。弟が観ていたような気がします。
ただネーミングの力はたいしたもので、どちらも耳にしたら「あったあった!」と即答できます。