Electric Light Orchestra(ELO)は、1970年にイギリス・バーミンガムで結成されたロックバンドです。中心人物はジェフ・リンで、ロイ・ウッド、ベヴ・ベヴァンとともにスタートしました。

目次
エレクトリック・ライト・オーケストラ/ELOとは
クラシックとロックの融合
Electric Light Orchestra(ELO)は、1970年にイギリスで結成されたロックバンドです。「ロックとクラシックを自然に融合させる」という明確なコンセプトを掲げてスタートしました。
エレキギターやドラムに加えて、バイオリンやチェロといった弦楽器を積極的に取り入れ、ポップでありながらも広がりのあるサウンドを目指したのです。
当時のロックでは珍しい編成でしたが、ELOはそれを特別な演出ではなく“当たり前の音”として使いました。その結果、親しみやすさとスケールの大きさをあわせ持つ独自の音楽が生まれました。
ジェフ・リンが主導した音楽性
結成当初はロイ・ウッドも重要な役割を担っていましたが、1972年に脱退し、その後はジェフ・リンがバンドを主導するようになります。以降、彼はほぼすべての楽曲の作詞・作曲・プロデュースを手がけ、ELOの音楽性を形づくりました。
彼の作る曲は、覚えやすいメロディと丁寧に重ねられた音が特徴です。シンプルに聴こえる楽曲でも、実際には多くの音が重ねられており、奥行きのあるサウンドになっています。
また、バンド名の「Electric Light Orchestra」には、「電気(エレクトリック)な楽器を使ったライト・オーケストラ」という意味合いが込められており、彼らの音楽性そのものを表しています。
実験的なサウンドの初期
デビュー作『The Electric Light Orchestra』(1971年)は、ロックとクラシックの融合を強く打ち出した実験的な作品です。続く『ELO 2』(1973年)ではその方向性をさらに押し進め、長尺の楽曲や大胆なアレンジが目立ちます。
1973年の『On the Third Day』になると、徐々にポップな要素が強まり、ELOらしいメロディセンスが見え始めます。さらに『Eldorado』(1974年)は、コンセプトアルバムとして制作され、オーケストラとの本格的な共演が実現しました。
そして『Face the Music』(1975年)では、サウンドが一気に洗練されます。このアルバムに収録された「Evil Woman」は、彼らの代表的なヒット曲となり、一般的な人気を獲得するきっかけとなりました。
70年代後半に黄金期を迎える
1976年の『A New World Record』は、ELOのスタイルが完成した作品として評価されています。ポップでありながら重厚なサウンドが特徴で、ヒット曲も多く生まれました。
続く『Out of the Blue』(1977年)は2枚組の大作で、商業的にも大成功を収めます。このアルバムには「Mr. Blue Sky」が収録されており、現在でもELOを代表する楽曲として広く知られています。
さらに『Discovery』(1979年)では、当時流行していたディスコの要素を取り入れ、新しい方向性を示しました。このアルバムに収録された「Don’t Bring Me Down」は、シンプルで力強いロックナンバーとして大ヒットしています。
変化と円熟の80年代
1980年の『Xanadu』は映画のサウンドトラックとして制作され、ポップで軽やかな楽曲が並びます。オリビア・ニュートン・ジョンとの共演が話題となりました。
1981年の『Time』は、時間旅行をテーマにしたコンセプトアルバムで、シンセサイザーを多用した近未来的なサウンドが特徴です。
1983年の『Secret Messages』では、再び実験的な要素を取り入れつつも、ポップな楽曲とのバランスが取られています。そして1986年の『Balance of Power』では、よりシンプルで洗練されたサウンドへと変化しました。この作品をもって、ELOはいったん活動を終了します。
ジェフ・リンの存在とその後
ELOの音楽を一貫して支えたのがジェフ・リンです。彼は作曲・編曲・プロデュースを手がけ、バンドの音楽性を決定づけました。
その後も彼は音楽活動を続け、トラヴェリング・ウィルベリーズの一員として活躍したほか、ジョージ・ハリスンやトム・ペティらの作品にも関わっています。
また近年は「ジェフ・リンズELO」として活動を再開し、ライブや新作の発表を行っています。
管理人のつぶやき
管理人がはじめて手にしたELOのアルバムは1979年にリリースされた『Discovery』。高3の夏休みのある日、ふらりと立ち寄ったレコード屋でアラビアンナイト風のジャケットが目に留まり、帯をみると「これを聴かずしてどうする!」的な宣伝文句が(あとになって気づきましたが、どんなレコードの帯もそんな感じのフレーズがお決まりでした)。手に取ると迷わずレジに向かいました。
聴きながらライナーを読むと、ビートルズが今でも存在していたらこんな曲を作っていただろう、というようなことが書かれていました。曲からは特にアラビアンナイトな感じは受けなかったんですが、オーケストラ風のアレンジやコーラスに電気バイオリンが絡む独特のサウンドにすっかり魅了されました。ただ、今風ビートルズかどうかまではわかりませんでしたが。
『Discovery』と『Out of the Blue』は今でもお気に入りのアルバムです。


