昭和56年に発売された、比較的新しいスナック系の駄菓子です。名前に「キャベツ」が入っていますが、見た目がキャベツに似ていないうえに原材料にもキャベツは含まれていません。
キャベツ太郎とは
現役バリバリの駄菓子ですね。今どきの駄菓子屋さんだけでなく、コンビニやスーパーでも見かけるメジャーな駄菓子といえましょう。
製造は菓道、販売はやおきん
キャベツ太郎は茨城県にある「菓道」というメーカーが製造しています。
菓道の製品のほとんどは『~太郎』というネーミングになっているので一発でわかりますね。みなさんも『蒲焼さん太郎』『ラーメン屋さん太郎』『餅太郎』などご覧になったり買われたりしたことがあるのでは?
販売は東京都墨田区に本社のある「やおきん」が担っています。やおきんといえば『うまい棒』が思いつくのではないでしょうか?『うまい棒』もやおきんが販売していますが、製造元は「リスカ」という別の会社です。駄菓子メーカーは小さな会社が多いので流通は他社に任せることになるのでしょうね。
ちなみにやおきんは元は菓子の卸問屋の「八百金食品」でしたが、のちに製品の企画にも手を広げたんですね。
パッケージのキャラ
80年代ふうに言えばなんとも「キッチュな」キャラです。
カエルふうの生物がお巡りさんのコスチュームを身に着けています。なぜここでカエルなのか、さらになぜお巡りさんなのか。謎がナゾを呼びます。
頭の形状から帽子はこんなふうに被るしかないのでしょうね。ネクタイは皮膚に直付けでしょうか?
このカエル巡査が「キャベツ太郎」なのかは不明です。
キャベツの由来は?
製品そのものからキャベツらしさは感じられません。どちらかといえば「じゃがいも」ですかね。
左右で色味が違いますが、これはソースのコーティングのムラでしょう。味にバラエティを持たせようと意図したのか、単なる品質のばらつきなのかわかりません。
原材料はどうでしょう?
残念ながらキャベツ成分は含まれていません。せめて「キャベツエキス」ぐらいは入っていてほしかった。
というわけで、キャベツの由来を製品から伺うことはできませんでした。
やおきんによると
やおきんによれば「見た目が芽キャベツに似ているから」とか「ソース味なところがキャベツと相性がよいから」などを「諸説」としてあげていますが、これはあくまで世間の声であって、販売元の公式見解ではないのだそうです。
こういうユルさは実に駄菓子っぽくて嬉しくなります。
以前調べた『モロッコヨーグル』もそんな感じでしたね。
食べてみた
せっかく?なのでビール(もどき)との相性もみたくて飲みながら食べてみました。
サクサクと軽いので、どんどんすすみます。あっという間に完食。おつまみにするならひと袋では物足りませんね。でもキャベツ太郎を2~3袋より、他のスナック系駄菓子を取り混ぜたほうが楽しめるでしょう。
ひとつ注文があります。上の写真のようにソースがしっかり乗っているものとそうでないものが混在しています。ソースが効いているほうはおつまみとしてまずまずイケるレベルですが、ソースがうすい方はダメです。ここは改良の余地ありと申しておきます。
データ
- メーカー:製道
- 原材料:コーン(遺伝子組み換えでない)、植物油、ソース、砂糖、アオサ粉、香辛料、調味料(アミノ酸等)、酸味料、カラメル色素、(原材料の一部に小麦、大豆、乳製品を含む)
- 内容量:14グラム(一片あたり約1.2グラム)
管理人のつぶやき
駄菓子をツマミに飲む、というのもたまには良いものです。コスパもさることながら、笑えるツッコミどころも肴になります。
これまでに食したところでは、やまとの『味カレー』、やおきん『うまい棒』、よっちゃん『タラタラしてんじゃね~よ』あたりはまずまずでしたが、一番はやがい『おやつカルパス』ですね。
これからも色々と試してみようと思います。