ひとりで這いまわってお部屋を掃除してくれるお掃除ロボット、とても便利ですね。この自走式のレコードクリーナーはそんなお掃除ロボットのご先祖様と呼んでも良いかもしれません。レコードを楽しむのに大変重宝しています。
レコード人気が復活
すっかりサブスクやネットラジオのようにネット配信が当たり前になってしまった音楽の楽しみ方ですが、もはや過去の遺物と思われていたアナログレコードの人気が復活しているそうですね。なんでも新譜はCDよりアナログレコードの方が売れてるのだとか。
あと余談ながらカセットテープやラジカセも密かに盛り上がっているらしく、昔のラジカセをモチーフにしながらデジタル音源やBluetoothに対応した新製品も登場しているのは驚きです。
自走式レコードクリーナーとは
ホコリと静電気はレコードの大敵
アナログ人気復活の理由は色々とあるのでしょうが、手間がかかるところに趣味性を感じるという面はあるでしょう。特にレコードの場合、きれいな音を出すためにはホコリと静電気は大敵ですし、レコード針もクリーンにしておかないといけません。そのための道具を使った一連の「儀式」がなんとも楽しいんですよね。

面倒くささが良いといっておきながら矛盾するようですが、レコードのホコリや静電気の除去をもっと楽に、というか効果的にできないかな、というのは常々感じていました。
自走式クリーナーが登場するまで
ベルベットを使った一般的な乾式クリーナーでは、ホコリは盤面を移動するだけでなかなかうまく取れません。かといって湿式は薬剤が盤面に残るのが気持ち悪い。粘着式ローラーは表面のホコリには有効ですが、音溝に入り込んだ小さなホコリは苦手のようです。
静電気対策にも色々なアイテムがありましたがどれも一長一短あるようでどれも決定打にはなりませんでした。
真打登場!
そんな悩みを見事に解決してくれたのがこの自走式クリーナー。盤面をクルクルと自走しながら、回転する導電性ブラシとイオン発生器のコラボレーションでホコリと静電気を効果的に除去してくれます。見ていてもなかなか楽しいお掃除ロボットです。
使い方はとても簡単
本体裏側の端のほうに開いている穴を、ターンテーブルのスピンドルにはめます。

スピンドル上の位置にある四角いボタンが電源スイッチです。これを押すとレコード盤上をクルクルまわり始めます。

3~5回転するともうホコリも静電気もしっかり除去できていますので、再び電源スイッチを押すと回転ストップ。これでお掃除は完了です。ものの10秒もかかりません。もう手放せないアイテムです。

ちなみにLo-Dとはかつて日立が持っていたオーディオブランドですね。Lo-D以外のブランドからも同じような自走式レコードクリーナーが販売されていました。
管理人のつぶやき
この実機も例によってオークションで入手したものです。
モーターはちゃんと回転しましたが、モーターの回転を車輪に伝えるゴムベルトが劣化してスリップしていたらしく、レコード盤上をうまく回転してくれませんでした。
そこで分解し、劣化しているベルトと同じサイズのものを電子部品のネットショップで探したところありました!交換したらみごと復活しました!ただし、ゴムベルト代よりも送料のほうがはるかに高くつきましたが…
ラジカセなんかもそうですが、ゴム製部品は経時劣化が避けられませんね。そんな時でも、各種サイズのゴムベルトやローラーが入手できますので、分解さえできれば修理可能です。