仮面ライダーアマゾン – 野生児ライダーという新機軸

仮面ライダーは1号、2号そして3号までは正常進化といいますか。同じ路線上にあったと思います。しかし、この4代目ライダーは全く異質の存在。これが吉と出たのか凶とでたのか。

異色のライダー登場

仮面ライダーシリーズの第4作目、『仮面ライダーアマゾン』。南米 アマゾン奥地で生後まもなく遭難し、野獣とともに育ったアマゾンこと山本大介が、古代インカ帝国の秘術でマダラオオトカゲの能力を得て戦士になったという設定です。

野性味あふれるルックスと必殺技は、ライダーシリーズのなかでも異彩を放っていました。また、人間ドラマ的要素も盛り込み、それまでのライダーとはひと味違った作風となりました。

仮面ライダーアマゾン
異形のライダー アマゾン

しかし、余りの路線変化に子供たちはついていけなかったようで視聴率は徐々に低下。低年齢層を意識したテコ入れ策によって視聴率回復を狙いますが、ストーリーとしては単純化していきました。

噛みつき、切り裂く

古代インカ帝国の秘宝「ギギの腕輪」を託されたアマゾンは、長老・バゴーの催眠術により日本に向かいます。ギギの腕輪をねらう、十面鬼ゴルゴス率いるゲドンとの壮絶な戦い。

異郷も同然の日本で苦闘するアマゾンをささえる仲間たちとの出会い。人としての心に目覚めながらも、野生の血が騒ぐことを抑えきれないことに苦悩するヒーロー。

野性味あふれる攻撃ワザのひとつが鋭い歯による「噛みつき」。噛みつくライダーはアマゾンをおいて他にないでしょう。

「引っ掻き」や「切り裂き」も繰り出しました。切り裂きワザの名はなんと「大切断」!ひれカッターやフットカッターにより敵を文字通り一刀両断。ちょっとスプラッター映画のような演出でした。

ライダーキックは欠かせない

ライダー名物の「キック」は当初はなかったのですが、途中からやるようになりました。これも視聴率回復のテコ入れ策の一つだったのでしょう。

仮面ライダーアマゾンのてぶくろ

このベルトも武器になりそうですが、一説では武器ではなくサバイバルキットが入っているとか。

愛機はジャングラー

ライダーゆえにオートバイは欠かせません。アマゾンの愛機『ジャングラー』。

仮面ライダー1号・本郷猛のバイクの師である立花藤兵衛が、長老バゴーの手になる設計図をもとに製作。エネルギーは古代インカの秘宝「太陽の石」で無限に走れるというのですから、さながら「原子力バイク」です。さらにアマゾンの脳波によって無人走行や遠隔操作ができるというのも神秘的です。

もっともアマゾンははじめはバイクになじめず嫌っていました。しかしそこは元野生児。「野生の勘」でみごと自在に操れるようになりました。

アマゾンのバイク、ジャグラー
バイクだってワイルドです

データ

  • 放映:1974年10月~1975年3月
  • 回数:24回
  • 主演:岡崎徹

管理人のつぶやき

仮面ライダーにはまっていたのは2号までだったかな。3号も見たかもしれませんが、あまり印象にないです。

アマゾンの頃には仮面ライダーは卒業していましたね。それでも悪の軍団の首領の『十面鬼』のことはなんだか覚えています。文字通り顔が10個くっついた岩の塊みたいなやすで、ミッションに失敗した部下を容赦なく消してしまうという恐ろしい奴でした。兄弟で『十面鬼』ごっこをやって馬鹿笑いしていたのを思い出します。

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