明治 コーヒービート – ほのかなほろ苦さが小粋な小粒チョコ

明治製菓(現:明治)が1971年に発売したコーヒー風味の小粒チョコ。現在でも買うことのできるロングラン商品です。同社のマーブルチョコと同様に糖衣コーティングされているため手にべとつきません。

明治 コーヒービートとは

明治 コーヒービート
明治 コーヒービート

憧れのコーヒー

明治のホームページによると、昭和45年に開催された大阪万博がきっかけとなって食生活の洋風化が進展。あわせてコーヒーも普及が進み、インスタントコーヒーの登場によって一般家庭にも浸透したはじめた流れにのって開発された商品が「コーヒービート」なのだとか。庶民の西洋への憧れをさりげなく取り入れた小粋なお菓子だったんですね。

余談ですが、1960年代にヒットした歌謡曲に西田佐知子の「コーヒー・ルンバ」がありました。人気デュオのザ・ピーナッツもカバーしていましたし、近年では荻野目洋子バージョンも。琥珀色した不思議な飲み物、と謳われています。

糖衣で手にべとつかない

コーヒービートは糖衣でコーティングされているため、手に取ってもすぐに溶けることがありません。「夏でも売れるチョコ」を狙ったのだとか。

この糖衣コーティングは、コーヒービートに先立つこと10年の、1961年に発売された「マーブルチョコ」で採用されたもの。単に溶けにくいだけでなく、白いコーティング層は自由に着色することができるため、あのカラフルなマーブルチョコが誕生した、というわけです。さらに、「パリパリ」した小気味よい食感もコーティングチョコならではですね。

なお、糖衣の成分は文字通り「砂糖」がその始まりですが、健康志向のためシュガーレス糖衣が開発され、現在の製品では「卵殻カルシウム」が主原料になっています。

コーティング剤は卵殻カルシウム製
コーティング剤は卵殻カルシウム製

見た目にもこだわる

コーヒービートが醸し出すチョコレートとコーヒーのみごとなハーモニー。子どもから大人まで楽しめるほどよいほろ苦さに、コーヒーを飲んだ後を彷彿とさせるリッチなあと味。このレシピにたどり着くまでには、日本人好みのコーヒー豆を探し出す大変な苦労があったとか。企画担当者はきっと夢に出てくるほどコーヒーを飲んだことでしょう。

さらに見た目にも拘っています。コーヒー豆らしい色、大きさ、そして真ん中に少し窪みが施されているところが実にニクイですね。

コーヒー豆をイメージ
コーヒー豆をイメージ

ほぼオリジナルなままのパッケージデザイン

コーヒー豆を文字にあしらったまさに「ビート感」あるパッケージデザインも秀逸。全く古さを感じさせません。

キャップこそブラスチックから紙に変えられましたが、デザインは発売当時からほとんど変わっていません。良いものはあえて変える必要がない、ということですね。

見た目も楽しいコーヒービート
見た目も楽しいコーヒービート

管理人のつぶやき

小粒チョコというのはなかなか画期的な発明だと思います。まずチビチビ食べられるので持ちがいい。あと、友だちや兄弟で分け合うのにも便利。板チョコだとそうはいきませんからね。

明治の小粒チョコには、日常のおやつや遠足のお供としてずいぶんお世話になりました。コーヒービート以外にもマーブルチョコ、アポロ、それにチョコベビーと選択肢も豊富。もっともアポロとチョコベビーはコーティングされていないので、油断するとパッケージの中で溶けて悲惨なことに。甘いチョコの苦い思い出にならないよう気をつけましょう。

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