東京都小金井市で昭和21年から営業を続けている文具店。昭和レトロファンやレトロ文具マニアなら、一度は訪ねてみたいスポットです。若い人たちなら「エモい!」と感激することウケアイ。
中村文具店とは

武蔵小金井で80年以上続く老舗
中村文具店は東京都小金井市で昭和21年から営業を続ける歴史ある文具店です。現在の店主は三代目にあたります。もとは武蔵小金井駅前にあった店舗は、道路の拡幅工事のため現在地に移転しました。
現在の店舗は幹線道路から住宅街に入る小道の入り口付近にポツンと佇んでいます。開店前はここが文具店だと気づく人はまずいないでしょう。注意深く見ると、シャッターボックスの右はしに控えめな店名表示があります。営業日が休日のみのため、あえてこうしているのかもしれません。

中村文具店は地元小金井の人たちにとってはとても馴染み深いお店。ときおり、旧店舗時代を知っている年配のお客様も訪ねてきます。そんな時には店主との和やかな会話がはずみます。
ちなみにご店主は当サイト管理人とほぼ同世代。取材時にはむかし話に花が咲きました。
昭和レトロな文具が盛りだくさん
中村文具店も往時は一般的な文具店だったと思われますが、現在では昭和初期のものも含めてかなり幅広い年代のレトロな文具を中心に扱っています。長年にわたる文具業界でのお付き合いかがモノを言って、品ぞろえはビンテージなレアものから、現在でも入手できるロングライフな文具までさまざま。しかもコンディション良好なものがほとんどで価格も良心的。商品は随時入荷しているため、訪れるたびに発見があることでしょう。
また、非売品の逸品も展示されていて眺めるだけで思わずタイムスリップします。

エモさ満載の店内
では店内の様子をご覧いただきましょう。
ラジオ好きな管理人には、まず奥の棚上にある真空管ラジオに目が留まりました。

見えにくいですが「Sanyo」のロゴバッジが付いています。かの三洋電機製と思われます。レストアした動作品で、風格ある木製のキャビネットからイイ感じの音が出ていました。

筆記用具はそのバリエーションの多さから文具の王様ともいえましょう。えんぴつ、サインペン、ボールペンに万年筆。現存する有名ブランド品はもちろん、かつてあった地球鉛筆のものも。

エモいイラストが目に留まったノーシンえんぴつと紙巻色えんぴつは管理人がゲットさせていただきました。あしからず。

筆箱もバリエーションが豊富でした。写真にはありませんが、かの「像が踏んでも壊れない」サンスターのアーム筆入れもありました。「かかとで踏んずければ割れるじゃん」てやってたバカな子ども時代を想いだします。

えんぴつ削りはレバーを手回しするものから電動式に進化。筆箱に入るサイズの小型シャープナーもありました。刃がドイツ製のものは「ドイツ削り」なんて呼ばれていましたね。

懐かしいぺんてるくれよんのイラスト。赤い子熊「ヤンヤンムウくん」は昭和50年前後にNHKの『おかあさんといっしょ』のなかで放送された人形劇に登場したキャラです。ふえきのりのキャラクター「フエキくん」は平成生まれですが、ルーツは昭和50年発売の「どうぶつのり」。

文具以外にもいわゆる「駄玩具」やアナログ感あふれるアイテムも。インテリアにも良いですね。
データ
- 所在地:小金井市中町4-13-17(JR武蔵小金井駅から徒歩5分)
- 営業時間:12:00~20:00(土日祝のみ。詳しくはホームページでご確認ください)
- ホームページ:https://nakamura-bungu.com/
管理人のつぶやき
文具と文具店の世界は実に奥深いですね。ハマったら抜け出せない深い沼のようで、怖くてこれまでなかなか近づけませんでした。今回、中村文具店さんのおかげでめでたく?第一歩を踏み出すことができました。
小学生のころ、文具店はおもちゃ屋と並ぶか、むしろそれ以上にワクワクする場所のひとつでした。実用一点張りで学校の先生が推奨しそうなマジメ文具がある一方で、あの手この手で子どもの歓心を買おうとどの文具メーカーも必死。目新しいデザインや冷静に考えると無駄とも思える機能を盛った新製品が競うように発売されていました。(それに釣られて)いち早く手に入れて学校で自慢する、というのが子ども界の常識だったかな。
あと、えんぴつを箱買いすると特製の「オマケ」がついてくる、というのもありましたね。やさいエンピツとかユニ坊主とか。
切手収集が趣味とされていた時代でもあったので、文具店にも記念切手や保存用のアルバムが置いてありました。封筒やハガキに張ってある使用済み切手を剥がすための液体もありました。「ハガロン」というわかり易く忘れがたい名前。いかん、想い出がどんどん湧き出して止まらない。やっぱり沼だ!


