日本人ならわかる味、梅フレーバーの駄菓子です。小さな粒にはしっかりと梅の風味が詰まっています。カリカリとした食感もまた楽しいです。
オリオン ウメミンツとは

パロディ商品として誕生
梅ミンツが発売されたのは昭和48年(1973年)でした。
オリオン社のホームページによると、タバコをモチーフにした同社の製品「ココアシガレット」の人気にあやかって、ライターを真似たお菓子として企画されたとのこと。

いわゆる100円ライターとはちょっと頭の形が違いますね。そもそも100円ライターの元祖である東海の「チルチルミチル」が発売されたのは梅ミンツよりも後の1975年ですから、モチーフとなったライターは跳ね上げ式のフタのついたタイプだったのでしょう。
ココアシガレットのように商品名にライターを思わせるワードが入っていないので、果たして当時の子どもたちに「これってライターに似てるよね!」と思ってもらえたかどうか。
くじ付きバージョンも
ライター風パッケージがオリジナルのようですが、紙パッケージでクジ付きのものも売られています。

駄菓子とクジは切っても切り離せない仲と言えましょう。なけなしの小遣いを少しでも有効活用したい、という子どもながらの射幸心をうまいこと刺激します。
当たりの景品は商品がもう1個もらえるパターンが多かったですが、ギャンブル性の高い金券もありましたね。梅ミンツはどちらだったのでしょうか。さて、今回買ったやつは…


残念ながらハズレました…
食べてみた
お皿に全部あけてみました。

梅っぽい色合いです。大きさは結構バラつきがあります。平均的な直径は3ミリといったところ。
小さいので数粒まとめて食べたくなりますが、一粒ずつでも十分に梅の風味が楽しめます。カリカリした食感がなかなか心地よいです。ただし、ミントの風味は全くありません。
バニラかヨーグルト味のアイスクリームにトッピングしてもイケそうですね。
管理人のつぶやき
梅フレーバーのツブツブで思い出すのは実は「梅ミンツ」ではなくて「梅仁丹」です。
梅仁丹は森下仁丹が昭和44年(1969年)に発売した仁丹の姉妹品ですが、「良薬は口に苦し」を地で行くオリジナル仁丹と比べ、ずっと子どもフレンドリーな風味に仕上がっていました。ただ、医薬部外品扱いなので駄菓子屋さんには置いていませんでしたし、お菓子に比べて高価だったので滅多に買うことはありませんでした。
梅ミンツは「ライターをモチーフにした」というオリオン社の見解ですが、実は梅仁丹の子ども向け代用品という位置づけで開発されたのではないかと勘繰ったりします。