レコードアクセサリー(後編) – レコード演奏を楽しむためのわき役たち

アナログレコードを楽しむための様々なアクセサリーを紹介。前編ではレコードプレーヤー設置からカートリッジ取付までに使われるアクセサリーを取り上げました。後編はレコードを演奏するときに活躍するわき役たちを取り上げます。

ディスク・スタビライザー

「スタビライザー」はオーディオでよく聞くキーワードのひとつではなかと思います。

「状態を安定させる」という意味ですが、機械的な振動を抑えるものだけでなく電気的な安定化を図る仕組みにも「~~スタビライザー」と呼ばれるものがあるようです。

さて今回紹介するのは「ディスク・スタビライザー」

ディスクスタビライザー
定番アクセサリーのスタビライザー

レコードの中心部に置くオモリです。重量は数百グラムのものが一般的のようです。

レコード盤面をターンテーブルシートに押し付けることで微振動を抑えるのが狙い。

非常にポピュラーなアクセサリーではありますが、効果はレコードの状態に左右されます。ソリのあるレコードでは外周部が浮いてしまったり、かえって波うちが激しくなったりすることも。

例え状態の良いレコードであっても外周部では効果が薄まってしまいます。そこで、外周部用のスタビライザーを併用するとより効果的と言われますが、外周用スタビライザーは位置決めが面倒なのであまり使われません。

同様の効果をターンテーブルもしくはターンテーブルシートに持たせる、というアイデアから真空ポンプによってレコードを吸着するバキューム式のスタビライザーも登場しました。これは多少ソリのあるレコードでも強制的にシートに密着させることができるため究極のスタビライザーと言っても良いでしょう。デメリットはコストと手間ですね。あと、レコード盤面のゴミを取り除いておかないと盤面に傷をつける恐れもあるようです。

レコード・クリーナー

いわずもがな、レコード盤面のホコリをとるためのアクセサリーです。

最も一般的なのがベルベット繊維を使った乾式のクリーナーですが、みなさんもよくご存知のとおりこれはホコリを移動させることはできても盤面から取り去ることが苦手。どうしても残ってしまいます。盤面が帯びている静電気による引力のほうが勝ってしまうからですね。

ディスククリーナー
ディスククリーナー
ベルベットにホコリが…

そこで、静電気除去効果のあるスプレーをひと吹きしてからクリーナーを使うとか、クリーナー自体に薬液を持たせた湿式のクリーナーを使う人もいます。

管理人はスプレーにしろ湿式クリーナーにしろ、盤面に薬剤が残留すると思うとあまり使う気にならず、たどり着いたのは自走式クリーナーでした。これなら静電気とホコリを同時に取り除くことができ、しかも手間いらずでラクチンです。これが究極のクリーナーじゃないかと密かに思っています。

スタイラス・クリーナー

良い音のためばかりでなく、大切なレコードを痛めないためにもスタイラス(レコード針)はいつもクリーンにしておきたいところ。

そこで活躍するのがスタイラス・クリーナーです。

アルコールに界面活性剤を混ぜた液体です。ちなみに写真の右側のものは、ブラシの柄となるキャップが長すぎて使いづらいです。なので、中味だけ左のボトルに移して使っています。

スタイラスクリーナー
左側のほうが使いやすいです

使っているとだんだんクリーナー液が汚れてきます。とくにホコリが溜まってくると精神衛生的にも良くないので、スタイラス・クリーナーを使う前に乾式の柔らかいブラシでホコリを払うようにしています。そうするとクリーナー液の汚れの進行を遅らせることができます。

レコード針用ブラシ
なんかのカートリッジにオマケで付いていたブラシ

カートリッジ・キーパー

レコード演奏に直接関係あるアクセサリーではありませんが、ついでに紹介させてください。

カートリッジによる音の違いを楽しむ、というのもアナログレコードならではの醍醐味かと思います。せっかく複数のカートリッジを持っているなら、ぜひ見えるタイプのキーパーに格納して見た目でも楽しみましょう。

カートリッジキーパー
飾るタイプのカートリッジキーパー

どのカートリッジにも個性があって眺めるだけでも楽しいです。わずか数センチのパーツに込められたエンジニアの想いが伝わってくるようです。

管理人のつぶやき

デジタル音源時代のアクセサリーというと、ケーブル類が主役でしょうか。

電源ケーブル、ピンケーブル、スピーカーケーブルにデジタルケーブルまで。

ケーブルで音が変わる、というのももちろんあるんでしょうが、管理人は粗末な耳しか持ち合わせていないのでそれほど気にしていません。そこそこのグレードのもので満足しており、カートリッジのようにとっかえひっかえして楽しむ、ということには関心がありません。

メートル数十万円(!)とか聞いてしまうと「オカルトじゃね?」とか思ってしまうぐらいです。

ケーブルファンのかた、申し訳ございません!

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