スーパーヨーヨー – コカ・コーラとのコラボで大流行

コカ・コーラはコラボによるキャンペーンがとても上手いですね。このスーパーヨーヨーも一大ブームになりました。「犬の散歩」や「東京タワー」など、技の習得に熱中したご同輩も多いのでは?

正式にはラッセルヨーヨー

自分が小学校高学年の時代だったのでおそらく昭和40年代後半ですが、当時のコカ・コーラの大々的キャンペーンでフィーチャーしていたのがこのスーパーヨーヨーです。

コカ・コーラのスーパーヨーヨー
一番人気はやはりコカ・コーラのスーパーヨーヨー グレード違いが3種類

ヨーヨーの正式名称は「ラッセル・ヨーヨー」と言いまして、アメリカの老舗ヨーヨーメーカーの商標です。

コカ・コーラ社がワールドワイドな販促キャンペーンにスーパーヨーヨーをフィーチャーしたため、日本のみならず世界各地で同じようなブームが起こっていたわけですね。

コカ・コーラ社としてはブランドの認知度向上、ラッセル社としてはヨーヨーの販促。両社の狙いがみごとにはまったコラボの成功事例と言えましょう。

どこがスーパーなのか?

スーパーヨーヨーは、一般的なヨーヨーとは違い紐が回転軸に固定されていないため、空転させることができるようになっています。

ファンタとスプライトのスーパーヨーヨー
ファンタとスプライトもコレクションに加えたいですね

その空転時間を利用して色々な技を楽しむところがミソ。

紐をあや取りのように操っていろいろな造形を作って見せたり、「犬の散歩」のようにヨーヨーを地面に転がせたりするなど、友だち同士で技を競ったものでした。

自分は「犬の散歩」「大車輪」ぐらいは出来たと思いますが、こんなのはごく基本的な技で自慢にならなかったですね。

そういえば、いろいろな技のやり方を収録した冊子もあったと思います。

世界チャンピオンがやって来る!

日本におけるキャンペーンは「ヨーヨー世界チャンピオン」なる外国人が全国津々浦々を巡業し、地元の腕自慢を集めてコンテストを催す、なんていう内容だったかと記憶しています。

チャンピオンはコカ・コーラのイメージカラーである赤色のブレザーを着ていました。

横から見たスーパーヨーヨー
ひもが回転軸に固定されておらず空転するところがミソ

コンテストでは、もちろんチャンピオンの超絶テクニックも披露されました。「犬の散歩」で地面を転がしたヨーヨーでズボンの裾を噛ませて「犬に噛まれた!」なんてお茶目なオチで観客の爆笑を誘ったりしていました。

自分の住んでいたところは山と田んぼに囲まれた片田舎で外国人なんて滅多に見かることがありませんでしたが、しっかりチャンピオンがやってきてくれました。かなり大規模なキャンペーンだったんでしょうね。

スペシャルスピンバージョン
スペシャルスピンとは何者?

ところでヨーヨーの世界チャンピオンはラッセル社が派遣したのでしょうが、ラッセル社の社員だったのかはたまたラッセル社は公認しただけで社員ではなかったのか。ギャラはコカ・コーラ社との折半だったのか。

ヨーヨーチャンピオンだけでメシを食っていけたとも思えないので、副業的な位置づけだったのでしょうか。

企業人としてはそんなことが気になったりします。まあどうでもいい話ですが。

コレクターズ・アイテムとして

色々な種類のヨーヨーをコレクションする、という楽しみ方もありました。コカ・コーラのヨーヨーはベースが透明なものと白いものの2種類あったと思います。

メイド・イン・フィリピンのスーパーヨーヨー
フィリピン製なんですね

あと、写真をよく見るとファンタのほうには「SUPER」、スプライトのほうには「プロフェッショナル」と書いてありますね。これはグレードを表したのだったかな?グレードの違いで性能や機能が差別化されていたのかもしれませんね。

スプライトのプロフェッショナルバージョン
プロフェッショナルの表記が誇らしい

スーパーヨーヨーの派生グッズで、鉛筆の頭にミニヨーヨーがついているものがありました。あれ欲しかったなぁ。

現在では、日本のバンダイから「ハイパーヨーヨー」という製品が出ていますね。こちらは1997年発売ということなので比較的新しく、デザインは現代的でハデハデです。仕組みはラッセルヨーヨーと同じで、ひもが回転軸に固定されていません。

管理人のつぶやき

ヨーヨーの進化は止まらず、最新型のスーパーヨーヨーは軸になんとボールベアリングが使われているそうです。なので、空転時間が飛躍的に伸びて、数分間ならば楽勝だとのこと。

昔ブームになった時にはせいぜい数十秒から1分くらいが限界だった記憶ですので、えらい進化ですね。そのぶん、技のバリエーションも拡大していることでしょう。

現代版ヨーヨーチャンピオンのテクニックをぜひ鑑賞したいものです。

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