シンプルで不器用な造形にポップなイラストや色づかい。ブリキのおもちゃは懐かしさ満点。昭和レトロ玩具の王様といえましょうか。錆びているのもまた味わいですね。
電車とバス
複雑な造形が得意ではないブリキ玩具にとって、シンプルな箱型でまにあう電車やバスは格好の題材といえましょう。
実在の電車をモデルにしたものからちょっと怪しげなものまでご覧ください。
新幹線
夢の超特急、新幹線の最初のモデルですね。「0系」というんでしょうか。国鉄を表す「JNR(Japan National Railways)」ロゴ入りですね。「東京 ⇔ 博多」とありますから、1975年に山陽新幹線が全線開業した当時のものと思われます。
お次も0系新幹線ですが激しくデフォルメされています。自慢の鼻がペチャンコに。笑。これは小さなお子さんが乗って遊ぶための大きいやつです。「びゅわ~ん、びゅわ~ん」と走り回る様子が目に浮かぶよう。
国電ふう
首都圏を走っていた近距離電車の「国電」ぽいですが、赤い電車は中央線かと思いきや丸の内線ふうの模様がボディーに入っていますね。笑。青いのが京浜東北線で黄色は総武線なのは間違いなさそうです。あれ、肝心の山手線がいない!
ちなみに「国電」という呼称はJR民営化に伴って「E電」に変えようという動きがあったものの定着しなかったですね。
私鉄
路線ごとの個性溢れるデザインが楽しい私鉄。
まずは小田急電鉄の「ロマンスカー」です。ちょっと恥ずかしくなってしまうネーミングですが、新婚旅行で箱根が人気だった時代を象徴しています。運転席を2階に上げて最前列をパノラマビューにした秀逸なアイデア。ロマンスカー伝統のレイアウトになりました。
こちらのモチーフは何でしょう?鉄道マニアの方ならおわかりでしょうか。客室が2階建てになっているようですが実在した車両がモデルなのか管理人には不明です。
バス
バスも電車と同様に造形がシンプルなので多くのブリキ玩具が作られたものと思われます。
これは「都営バス」とハッキリ書いてありますね。「ワンマンバス」というのはまだ車掌さんとの2名体制だった時代を知らない人にとっては「何のこっちゃ?」でしょう。
「東名急行」とはかつで実在した高速バス運営会社で、東急電鉄を中心に私鉄数社が共同出資して設立されました。新幹線のダイヤ拡充やオイルショックの影響で1975年に廃業しています。
お次は幼稚園バスふう。かわいらしいキャラクターに囲まれています。ベースはフォルクスワーゲンのタイプⅡでしょうか。イラストが「たべっ子どうぶつ」や「クッピーラムネ」を彷彿とさせます。
こちらは乗って遊ぶ大型のもの。これも東名急行バスですね。高速バス界ではメジャーな存在だったのでしょう。
SFもの
SFに出てきそうな架空の乗り物やキャラクター。造形に限界があるなかで頑張っています。
「スペースタンク」とあります。月面探索用でしょうか。
連射式ロケット砲を積んでますね。地球防衛軍の兵器かもしれません。
UFOふうの乗り物。捕獲したUFOをリバースエンジニアリングしてつくったのでしょうか。
「スペースロケット」とありますがベースはスポーツカーのようです。宇宙空間に飛び出すにしてはちょっと無謀では?
ブリキゆえのずん胴スタイルが面白い。頭部はプラスチック製でしょうか?
こちらは保管状態が良いのか比較的新しいのか。ピカピカのウルトラヒーローたち。やはりみんなずん胴です。笑
あの大物キャラクターが操縦する円盤。パチモンではなくちゃんとしたライセンス商品でしょうね。
その他もろもろ
管理人のつぶやき
古いお家にお住まいなら物置や押し入れを引っ掻き回したらブリキ玩具のひとつやふたつは出てくるんじゃないでしょうか?それくらいポピュラーな玩具でしたよね。
我が家では仮面ライダーのブリキ玩具が出てきました。ライダーが乗ったサイクロン号。20年前ごろでしょうか、ブックオフに持っていったら8,000円で売れて喜んだものでした。
でも最近まんだらけを覗いたらすごい高値でブリキ玩具が取引きされていて驚きました。あのサイクロン号もまだ持っていたらずっと高値が付いたかもしれないな~。惜しい!