見た目ちょっと月光仮面が入っているかな~?と思ったら原作者はまさに月光仮面の生みの親、川内康範さんでした。「正義のシンボル・コンドールマン」は、「愛の戦士レインボーマン」「ダイヤモンド・アイ」とならんで川内三部作と呼ばれているのです。
コンドールマンとは

仏教の教えが根底に
原作者の川内康範(かわうち こうはん)さんは日蓮宗のお寺に生まれました。
幼いころから仏教の教えに囲まれて育ったわけですから、人生観に色濃く影響を受けたことはごく自然な帰結。代表作「月光仮面」は、善悪区別なくあまねく降り注ぐ月光を象徴した月光菩薩をモチーフにしています。

コンドールマンが対峙するのは人間の欲望(仏教的に表現すれば煩悩ですね)が造り上げた怪物、モンスター一族。人間の中にある煩悩と正義の葛藤が根底に流れるテーマなのですね。
とはいえコミカル路線
まぁそうはいっても番組が抹香臭くなっては面白くありません。
コンドールマンに登場する悪のキャラクターはなかなかに大胆かつコミカルです。
まず本部がなんとニューヨークのエンパイアステートビルにあるという設定。そして登場するのは煩悩に姿かたちを与えたらこうだるだろう、といわんばかりのモンスターたち。名前も思わず噴き出します。
金の亡者「ゼニクレージー」、不潔大好き「ゴキブラー」、人間を苦しめるのが大好き「サドラー」、超ドけちの「サタンガメツク」・・・
うーむ、なんだかこういうあだ名を進呈したい人たち、周囲にいそうな気がしたりして?げ、そういう自分はどうなんだって?!いやはや。
愛車はマッハコンドル
話変わって、こちらはコンドールマンの愛車「マッハコンドル」です。まんまコンドルの顔をしています。

ベース車両はダットサン・フェアレディ1600!ここは予算をケチらなかったようですね。

後部に搭載されたパラボラアンテナが吸収する太陽エネルギーが動力源。温室効果ガスを排出しないエコカーなのです。
最高速度はな、なんと時速1,200キロ!ひょっとしてコンドールマンが飛ぶよりも早い?

データ
- 放映:1975年3月〜9月
- テレビ局:NETテレビ系列
- 回数:24回
- 主演:佐藤仁哉
管理人のつぶやき
70年代初期に仮面ライダーが火をつけた等身大の変身ヒーローブームも70年代半ばになると新鮮味がうすれ視聴率もやや下降。そこで起死回生を狙ったさまざまな新機軸が打ち出されました。そのなかで今日まで生き残ったロングライフなフォーマットは『ゴレンジャー』に始まる戦隊モノでした。
ほかの試みはことごとく短命で終わってしまいました。あえて変身しないヒーローの『アクマイザー3』、人間ではなく影がヒーローになる『ザ・カゲスター』、実写とアニメを融合させた『プロレスの星アステカイザー』…。
「煩悩との戦い」という新機軸もあえなく敗退。ヒーロー世界も諸行無常なのでありましょう。合掌


