フォリナー – 英米ミックスが生んだ聴かせるロックの名手

1976年に誕生したフォリナーは、英国 × 米国というユニークな構成でスタートしたバンドです。中心のミック・ジョーンズはイギリス出身、そしてボーカルのルー・グラムはアメリカ人。ロックに必要なパワー、ポップスに不可欠なメロディ、それぞれの“いいとこ取り”をしながら、フォリナーのサウンドは少しずつ形づくられていきました。バンド名の“Foreigner(よそ者)”は、そんな彼らの立場をそのまま表していたと言えます。

フォリナー/Foreignerとは

フォリナー デビューアルバム
デビューアルバム『Foreigner(邦題:栄光の旅立ち)』

デビューから全開モード

1977年、1stアルバム『Foreigner』で華々しくデビューしたフォリナーは、いきなり5×プラチナという大成功をつかみます。

このアルバムを象徴するのが「Feels Like the First Time」です。ロックの躍動感とキャッチーなメロディが一体となり、“初めて聴いたのに懐かしい”という不思議な魅力を放っています。

また「Cold as Ice」のクールさとドラマチックな展開は、バンドのセンスを如実に示しています。ハードロックの勢いを持ちながら、どこか洗練されているこの感じは、当時のロックシーンでは新鮮でした。

フォリナーの楽曲は“フックの強さ”が特徴ですが、それは彼らが単に激しい曲を作るだけのバンドではなく、鍵盤やコーラスを活かして曲の世界観をしっかり作り込むバランス感覚を持っていたからです。結果として、ロックファンだけでなく、ラジオリスナーまでも巻き込む存在になっていきました。

ロック性がより際立つ

勢いそのままに発表された『Double Vision』(1978)と『Head Games』(1979)は、フォリナーの黄金期へとつながる重要なステップとなりました。

「Hot Blooded」はその代表格で、イントロから最後までテンションが落ちない、エネルギッシュなロックナンバーです。ライヴで演奏されると一気に会場が沸くタイプの曲で、フォリナーの“勢いの良さ”を感じられます。

同じアルバムに収録されている「Blue Morning, Blue Day」はハードなだけでなく、少し影を帯びたメロディが耳に残る曲で、フォリナーの表現の幅を確実に広げた楽曲です。

3rdアルバムのタイトル曲「Head Games」では、ロックバンドらしい鋭さの中に人間的な感情がしっかり込められています。恋愛の葛藤をストレートに歌うルー・グラムの声は、パワフルなのにどこか切ない。この“感情の乗り方”がフォリナーらしさであり、他のハードロックバンドとの違いを生み出していました。

『4』で到達した頂点

1981年にリリースされた4thアルバム『4』で、フォリナーは完全にスタジアム級バンドとしての地位を固めます。プロデューサーに”売れるサウンドの仕掛け人”マット・ラングを迎えたことで、楽曲の完成度はさらに高まります。

このアルバムには「Urgent」のような革新的な曲があります。ロックバンドがここまでサックスを前面に出すのか、という新鮮さがあり、フォリナーの挑戦的な側面を象徴しています。

また「Juke Box Hero」は、ロックに憧れる少年の熱いストーリーを歌った名曲で、フォリナーのライブでは欠かせない存在です。イントロの緊張感からサビで一気に解放されるダイナミックさは、何度聴いても胸が高鳴ります。

この頃のフォリナーは、ただハードなだけでなく、楽曲ごとの“ドラマ性”をしっかり描き出すようになり、スタジアムロックの王道を作り上げていきました。

世界的バラードを手にした80年代中盤

1984年に発表した「I Want to Know What Love Is」は、フォリナー最大のヒット曲として今も語り継がれています。壮大なコーラスが重なり、ロックバンドらしい力強さとポップス的な美しさが絶妙に溶け合ったこの曲は、全米1位を獲得しました。バンドの音楽的なレンジの広さを世界に示した1曲であり、“フォリナーのバラードは別格”という印象を決定づけた曲でもあります。

その後の「I Don’t Want to Live Without You」(1988)なども含め、フォリナーはバラードでも確かな存在感を発揮し続けました。ルー・グラムの甘くて力強いボーカルが、こうした曲調に驚くほどしっくりくるところが、フォリナーが多くの人に愛される理由のひとつだと思います。

管理人のつぶやき

配信がメインストリームになった昨今でも、アナログレコードやCDといったパッケージメディアには根強い人気がありますね。管理人のようなアナログ時代の人間だけでなく、若い世代にも新鮮な魅力を感じるひとが少なくないようです。

パッケージメディアの魅力はなんといっても手に取ることのできる実物感、それに個性溢れるジャケットのデザインでしょう。「ジャケ買い」という言葉があるように、聴いたことのないアーティストのアルバムをジャケットが気になったから、という理由だけで財布のひもを緩めてしまうことさえあるほどです。

で、フォリナーのジャケットで一番印象に残っているのがコレです。

3rdアルバム ヘッドゲームス
3枚目のアルバム『Head Games』

男子トイレにミニスカートのお姉さん。驚いた表情は「見つかっちゃった!」というリアクションか?そしてトイレットペーパーで落書きを消している様子に見えます。

これは一体どんなシチュエーションなのか、想像をふくらませるのが楽しいです。さて、次のうちどれが正解でしょう?

  1. トイレ掃除のアルバイトをしているお姉さんがユニフォームを忘れてしまい、私服で掃除するハメになった。恥ずかしいので早くかたずけて帰りたいが惜しくも「見つかっちゃった!」
  2. 落書き中毒のお姉さんが学校の男子トイレに想い出の作品を残そうを思ったが、なかなか満足のいく出来にならない。消しては描き直しているところを「見つかっちゃった!」
  3. 女装趣味の男子がこっそりトイレで着替えて出ようとしたところ、なぜか落書きが気になったので拭いていたら「見つかっちゃった!」
  4. 理解不能な行動をする不思議ちゃん
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