The Knack – ビートルズの再来との触れ込みも一発屋として記憶に残るバンド

「~の再来」という冠言葉が新人や新製品のプロポーションに使われることがあります。The Knack(ザ・ナック)は畏れ多くも「ビートルズの再来」のうたい文句とともに彗星のごとく登場。シングルカットされた『マイ・シャローナ』は大ヒットとなりますが後が続きませんでした。

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The Knack(ザ・ナック)とは

The KnackのGet The Knackアルバム
デビューアルバム『Get The Knack』

イギリスのバンドではなかった

The Knackは1979年にデビューしたロックバンドです。

冒頭にも書いた通り「ビートルズの再来」としてプロモートされましたので、てっきりイギリス出身だと思いこんでいましたが、アメリカのバンドでした。

初期のビートルズを彷彿とさせるエネルギッシュでストレートなロックンロールが特徴で、4人編成のところやコスチュームも「さもありなん」というところ。

『マイ・シャローナ』でビルボード1位に

デビューアルバム『Get The Knack』からシングルカットされた『マイ・シャローナ』は大ヒットとなり、ビルボードで5週連続ナンバー1を達成します。この曲は似た曲がまったく思い浮かばないオリジナリティに溢れた名曲だと思います。

ボーカルのダグ・フィーガーの力みまくってツバが飛んできそうな歌い方とか、一度聞いたら忘れられない特徴的なベースライン(ズズチャチャズッチャッ、ズッチャッ、ズッチャッ、ズズチャチャ…ってやつです)が最高です。

メロディアスで流れるようなギターソロから一転、ダグの鼻息がだんだん荒くなるクライマックスなんかしびれますネ。

ほかの曲もなかなかイケる

『マイ・シャローナ』があまりに衝撃的だったせいか、アルバムの他の楽曲はあまり知られていないようですが、なかなかナイスな粒ぞろいです。

第2段のシングルカットは『グッド・ガールズ・ドント』。ビルボードでは最高11位まで行きました。

短命に終るも再結成

『マイ・シャローナ』は日本でも大ヒットし、テレビの歌番組にも出演していました。1980年に来日すると、武道館を皮切りに北は札幌から南は沖縄まで、2週間あまりの間に全国11か所でライブを敢行しています。とんでもないスケジュールですね。

あまりに華々しいデビューだと後が続かない、というのは分野を問わずありがちなパターン。The Knackも御多分に漏れずで、3枚目のアルバムを出した後、1982年に解散しています。デビューからわずか3年という短命さ。

しかし、1998年に突如再結成すると、新作をリリースしたり、2005年にはFUJIロックフェスティバルのために来日するなど往年のファンを楽しませてくれました。

残念ながらダグ・フィーガーの死去により2010年に活動手停止となっています。

アルバム裏側
モロにビートルズなビジュアル

管理人のつぶやき

『マイ・シャローナ』がヒットしていた当時、管理人は高校で寮生活を送っていました。スマホなどなかった当時、寮での楽しみのひとつは談話室に置かれたテレビをみんなで観ること。

番組名は忘れましたが、The Knackの力感溢れるパフォーマンスが流れていたのを覚えています。

いまだに時々聴きたくなってはレコードをターンテーブルに乗せています。

「マママママママ、マイーアイーアイーアイーアァ、フゥ!ズズチャチャズッチャッ、ズッチャッ…」いいですねぇ!

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